
老人ホーム紹介本舗がんちゃん 岩切さん
福祉の現場で長く勤め、2年前に老人ホーム紹介業を起業された岩切さんとの対話と撮影の記録です。
「話を文字にしてくれると整理できるんです。キーワードが見つかることがよかった。」
対話ポートレート撮影のお話パート、話されたことをひたすらホワイトボードに書き留めていきます。
話し終わってから・話しながら一緒に、見れるように。

「光と影、そして太陽」-一緒に眺めて、言葉を差し出す
今回のキーワードは
「光と影」 からの「太陽」
とさせてもらいました。
岩切さんの言葉・話す雰囲気・事業への姿勢から、私の頭に浮かんできた言葉をです。
岩切さんがお勤めの業界について語る時間の中で
「問題があるとされたときにしか、光が当たらない。光が当たっているところにしか人は行かない。」
「利用者さんの容態次第では、解決策がないとされて光が当たらず暗いままなんです。
それが許せない。でも今の自分には術がない。
だからもっと成長して、ちゃんと光を当てられるようになりたい、本当に困っている人を助けたい。」
このように話されていたことがダイレクトに今回の鍵になったと思います。
さらにもう少しキーワードのイメージを発散させて、
国民的なキャラクターの名前(写真見て誰のことか想像できません?笑)と「正義の味方」という言葉も出てきました。

そこからは「こう撮ろう!」はあまり固めずに撮り始めました。
「太陽」と伝えたあと、私からは細かい指示を出していません。
渡した言葉を岩切さんがどう表現されるのか、それを見たかったからです。
ここで具体的に足すと、出てくるのは私の考えた形になります
(もちろん私から「こうやってみてください!」とお願いすることも、顔や身体の角度を細かく調整することもありますが)。

しつこく「キーワード」とか言ってますが、あくまでもイメージを共有するもの。
お互いの解釈を、写真で表現してみて気づくことが、この時間の醍醐味だとも思っています。
撮影の終盤には
「普段、話す時はこんな感じで話してるんです」——口の近くに手を触れながら話す
岩切さんは、自分からご自身の身振りを振り返り再現してくださいました。
「これが現状の一番リアルな岩切さんだ!」と、しっかりと撮影させてもらいました。


その日の終わりに3つ、お聞きしました。
1.話してみてどうでしたか。
「すっきりしました。気持ちも、頭も、表情も」
2.話したことは、撮影に影響しましたか。
「撮られている時、書き出された言葉を意識していました。”自分の軸を通した自分を出したい”と考えながら撮られていました」
3.今日の時間を一言で。
「ワクワク!」
「引き出してもらって、自分で自分にワクワクした。それを共感してもらえて、またワクワクした」
後日改めて撮影を振り返ってもらって
後日撮影・写真についてお聞きしたところ、こう返ってきました。
「撮ってもらった時は、気持ちを整理できて、その場で写真を見た時はイイ写真だなと思いました。
でも、この顔はまだ、本意の笑顔じゃない、道半ばの笑顔だと思うようになりました。
自分が満足いく何かを達成した時に、また対話をして写真を撮ってほしいと思いました。その時はもっとイイ顔してる気がします!」
写真の見方が当日から変わった。
「イイ写真」から「今の自分が写っている写真」へ。
まさしく私がお届けしたいと思っているものをお届けできたのだと思います。
写真そのものは、たくさんの方に見せてくださったそうです。
「らしくて良い、躍動感がある」という感想をもらったとのことでした。
キーワードついて改めて
今回のキーワードは私から出させてもらいました。
「光と影」も「太陽」も、岩切さんが表現に求めたり、元から写真に対して持っていたイメージの言葉ではありません。
それは話された言葉をとにかく書き出したものを眺めて、
岩切さんのお話しする姿から感じ撮ったことから、
私の頭に浮かんだ言葉でした。
「なんとなくいい感じの写真を撮ろう」と臨んだのであれば絶対辿り着けなかった。
話していただいた言葉を見えるように置いたことで出てきたものです。
そして、渡したあとは岩切さんがご自身で表現されています。
身振りをつけたのも、話し込む姿勢で撮ってみようとなったのも。
ここに書いたのは、あくまでも岩切さんの対話と撮影です。
同じことが誰にでも起きるとはいえません。
といって、全てを任せるわけではないのでご安心ください。
一緒に考えましょう・楽しみましょう。時には私がバチっと決めます!